top of page

2012年6月市議会定例会について

                   2012年7月11日 日本共産党宇治市会議員団
 宇治市議会3月定例会(6月1日開会、6月27日閉会)では、暮らし・子育て施策、市民本位の姿勢という点での市政の問題点が浮きぼりになりました。また、消費税増税、原発再稼働など国民を無視して暴走する政治と、民主・自民・公明の立場が明らかになりました。

1、国保会計、大黒字決算が明らかにー保険料引き下げすべき。
 国民健康保険料は11年度までの10年連続引き上げされ、この10年間で1・5倍になり、悲鳴が上がっています。
 3月定例会で、12年度の国民健康保険の予算と保険料(据え置き)を決めましたが、その際の説明で、11年度決算収支見込みが4740万円の黒字でしかないとしていました。ところが、6月議会で11年度決算額が確定すると、決算収支が4億3159万円の黒字に。黒字額が3ヶ月で10倍にふくらんだことになります。11年度の保険料引き上げで約1億4千万円の増収でしたので、この引き上げはしなくても黒字だったことになります。
 また、11年度収支は、年度中に基金を積みました2億3648万円と収支黒字4億3159万円の合計6億6807万円が実質の黒字になります。
 大黒字になったのだから、保険料見直しが必要です。議員団は保険料引き下げ条例を社会議員団と共同提案しました。しかし、民主・自民・公明が反対したため引き下げにはいたりませんでした。

2、通学路178ヶ所の危険箇所。宇治市は新規予算組まず。
 亀岡の通学中の事故をうけ、宇治市は通学路緊急調査を実施。178ヶ所も危険箇所がある深刻な実状が明らかになりました。うち33ヶ所は早急に対策を実施するとしましたが、その対策は、既に組まれている予算でできる対策だけをするもので、残る145ヶ所は「中長期」で対応するとしています。また交通指導員増員の要望も市は拒否しています。 緊急補正予算を計上してでも安全対策を行うべきです。

3、保育所待機児293人(うち乳児278人)の解消を
 保育所の待機児は293人(12年3月1日現在)、うち乳児が278人で深刻な実態です。これは保育所整備が遅れているからです。4年前の待機児は207人、うち乳児が156でした。市長は4年前の選挙で「早期に待機児ゼロをめざす」と公約しましたが、逆に待機児は増えており、乳児の待機児は約2倍になっています。 

4、固定資産税など評価額・課税で1万3000件の誤り。8月まで修正せず。
 市は6月26日「固定資産税と都市計画税の計算を誤り、1万1331人に対して課税ミスをした」と発表。評価替えにあたり、ミスしたもので、複数の職員体制でのチェックをしていなかったとのことが原因です。
 この影響額は、過大徴収の総額は521万6千円、過少で「追徴」となる総額は81万5300円とのことです。
 評価誤りがあれば、遅滞なく修正しなければなりませんが、宇治市はソフト開発に1月以上かかる等の理由で、税額の更正通知は8月中旬になる、としています。

5、税情報、病児保育事業で個人情報流出
 市が病児保育事業を宇治病院に委託しています。この業務の中で、宇治病院が、618人分のメールアドレスや、845人の氏名を誤って送信し情報流出してしまいました。本来メール送信にさいしては「BCC」を使用すべきなのに、そうしなかったことが原因でした。
 また、市民税課が別人の課税証明書を交付し、個人情報(氏名、住所、生年月日、収入・所得金額・控除の内訳、市・府民税額)を流出してしまいました。
 宇治病院での個人情報の漏えい事件は市民からの通報で知り、市民税課の課税証明の誤交付も、個人情報を漏えいした方には3日後になってはじめて連絡するなど、市の対応の遅れなど多くの問題があります。
 
6、消費税増税反対意見書、大飯原発再稼働反対意見書に民・自・公が反対
 「消費税増税に反対する意見書」、「大飯原子力発電所3・4号機再稼働に反対する意見書(いずれも 共産・社会共同提案)に民主・自民・公明などが反対し、市民の願いに背を向けました。

7、旧日本軍「慰安婦」問題の請願採択し意見書提出
 旧日本軍「慰安婦」問題について、政府の誠実な対応を求める意見書提出を求める請願書は、共産・公明・社会・無会派議員の賛成15人で採択され、同主旨の意見書を政府・国会に提出しました。この請願審査で川端副市長が「非核都市宣言をしている宇治市が、事実を伝えていくことが重要だ」と表明。党議員が市の平和事業での慰安婦問題の展示を求めたのに対し「平和都市推進協議会に提案したい」と答えました。

 

bottom of page