top of page

2018年6月定例会等について

                                   日本共産党宇治市会議員団

 宇治市議会6月定例会(6月1日〜27日)では、市内23校・園の学校・幼稚園のブロック塀撤去などの予算6000万円を決定しました。7月から公共料金一斉値上げが強行されましたが、市民の負担増、サービス切り捨てよりも88億円歴史公園を縮小見直しすべきです。

 

1、23校・園でブロック塀撤去、フェンス化へ6,000万円予算

 宇治市の23の市立小中学校・幼稚園のブロック塀に倒壊の危険性があることから、ブロック塀を撤去し、フェンスを設置することになり、6000万円の予算が6月28日の市議会で決まりました。

 これまでの調査で21校36カ所で建築基準法に適合していないことが判明しています。

 建築基準法が改正され、2016年から、学校などの「特定建築物」は3年に一度の定期点検が義務付けられました。ところが、宇治市はこの定期点検報告書を地下倉庫などにしまいこんで、今なお詳細不明です。定期点検報告によれば、4校でブロック塀について是正すべきと報告されていたにも関わらず、この間、放置していました。また19学校で建築基準法の基準を満たしていなかったのですから、法定検査で見落としがあったことになります。ブロック塀以外でも学校施設の「是正」が指摘されていることが判明。学校以外の公共施設を含めた全容解明が急がれます。

 また、党市議団は、通学路の点検をすぐにすべきだと要求しました。市教委は、保護者などから危険性の指摘や要望があれば、通学路の変更などに応じるとしましたが、すぐに調査し対応しようとしていません。

 

2、太閤堤跡の88億円歴史公園計画、PFI事業者の提案を定例会に示さず

 総額88億円をかけてつくる太閤堤跡の「歴史公園」は、事業者との契約や指定管理契約や施設設置条例が9月定例会などに提案されようとしており、これを市議会が可決するのか否決するのかによって、事業推進もしくは事業中止が決定されることになります。

 同歴史公園の予算は2度議会が削除していましたが、昨年(2017年)6月定例会で、市長提案の25.4億円の債務負担行為(将来の財政負担を決める予算のこと)を自民・公明・民進(現・未来)と維新の一人と無会派議員が賛成し、可決されていました。

 議会が議決の判断をするためには、PFI事業者の提案内容を議会側が見て判断する必要があります。ところが事業者が「グループ企業のノウハウが公表される事で構成企業に不利益が生じる懸念や今後の企業などとの交渉を円滑に行う上で支障が生じる恐れがある」として議会への報告を拒否し6月定例会中の報告がされませんでした。党市議団はその後も議会への全面的な報告を求めています。(閉会後の7月の建設水道常任委員会に報告された事業者の提案は、黒塗りだらけの資料になっています。)

 

 

3、88億円歴史公園やめて、市民サービス切り捨ての撤回を

 7月から宇治市の公共料金は値上げラッシュです。

 13ヵ所ある駐輪場は自転車(一般、屋根なし)1ヵ月定期で2100円(現1500円)と40%の値上げ、原付自転車(学生・一般、屋根なし)は3200円(同2100円)で52%の大幅アップです。

 西宇治公園は体育館の使用料で11%、グランドで20%増。テニスコートは東山公園、黄檗公園が11%の値上げ。植物公園は入園料を大人600円と20%増額。市斎場は市民が利用する場合に20%値上げです。

 文化センターの大小ホール、中央公民館展示室の使用料は10%増。生涯学習センターでは第1ホール(全日使用)では24・6%増。コミセンは大会議室の使用料などが25%増。ゆめりあうじの会議室も25%アップしました。

 このほか産業会館、産業振興センター、アクトパル宇治、巨椋ふれあい運動ひろば、市立学校施設使用料も値上げ、また各種督促手数料は70円(同50円)に引き上げられ、まさに値上げラッシュです。

 この値上げは、市財政健全化推進プランにもとづくものですが、来年度以降、町内会などに対する古紙回収助成の打ち切りや有料ゴミ袋導入、市集会所の統廃合などさらなる市民サービスカットが計画されています。

 

4、暮らしを守る建設的な提案ーーー市民の声を市政に届けて実現へ全力

 党議員は一般質問などを通じ暮らしを守る具体的で道理ある提案をしてきました。

 空き家を利用した住宅確保策を求める質問に対し、市は「検討していきたい」と答弁しました。

 近鉄伊勢田駅の駅員配置の時間短縮について、元どおり配置すべきとの追及に市は「(近鉄に)地域要望や議会からの意見を伝えていきたい」と答弁し、その後市は近鉄に要請をしました。

 生産緑地の下限面積を300㎡にし市街地農地を守るべきとの追及に市は「検討」を約しました。

 高齢者等の移動手段の確保を求める質問に対し「移動困難者がおられる」と実情を認めました。

 近鉄小倉駅の周辺整備と駅前広場、地下通路のバリアフリー化を求める追及をしたのに対し市長は「検討委員会で議論いただく」と答えました。

 

5、カジノ推進とセットの「万博誘致決議」ーーー共産以外の賛成で可決

 刑法が禁じた賭博を合法化するカジノ解禁推進法(IR法)には、国会で野党共闘で反対をしてきました。宇治市議会で「2025年国際博覧会の誘致に関する決議」案を自民・公明などが提出しました。「万博」は、大阪湾の夢洲にカジノとセットで推進しようとするのが狙いです。共産党は反対しましたが、共産以外の議員が賛成し可決されました。

 共産党が提出した「安倍首相の辞任に関する決議」は共産以外が反対し否決となりました。

bottom of page