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2017年5月臨時議会、6月定例会について

                                 2017年7月10日 

                                        日本共産党宇治市会議員団

 宇治市議会6月定例会(6月9日開会、6月30日閉会)は、安倍内閣が政権を私物化し暴走する最中に開かれた議会で、太閤堤跡歴史公園のPFI事業予算をめぐる審議が行われた議会でした。5月23日の5月臨時市議会は議会役員選出が行われました。

 

1、市民生活犠牲の88億円太閤堤跡歴史公園

 6月定例会で、総額88億円となる「宇治川太閤堤跡歴史公園」整備計画の設計・建設運営のPFI事業予算25.4億円が1票差で通過しました。

⑴「見直し」というが本質変わらず、逆に市負担は増額

 これまで2度(15年9月、16年3月)否決されてきた太閤堤跡公園のPFI事業計画を市長が「見直し」たとして、6月定例会に今後20年間にわたる予算(債務負担行為)を提案。宇治公民館・市民会館を廃止して同公園の貸館に「機能移転」することをやめ、「観光特化」したと説明しました。事業費は、建設費が若干減ったものの、貸館収入の減によって、逆に実質市負担額は見直し前が▲0.8億円であったものが、見直し後は3.8億円と大きく増額しました。

⑵観光客増や経済効果が見込めない事業

  市長は「観光特化した」と説明しますが、観光客増や市内経済への波及効果について「見込めない」と答弁。また同事業は「PFI事業方式」であり、設計・建設・運営を20年間、民間事業者に委ねるもので、市外大企業しか事業に参加できない資格条件であり、さらに、レストランや土産物店を併設するため、市内の観光業者のお客様を奪うものとなります。

⑶公共施設削減、行政サービス低下などに影響する事業

 巨額投資となる同事業の財源について市長は「「トータル的に行革を徹底する。公共施設総合管理計画(20%削減計画)もそうだし、職員賃金にも踏み込んでいかないといけない」と市民サービス低下によって作り出すことを公言しています。

⑷1票差で予算通過。市議団は予算削除提案など徹底審議に全力

 6月定例会で、党市議団は「同事業予算の25.4億円を削除する修正案」を議員提案。この提案に共産7人、公明5人、維新宇治1人の13人が賛成、民主7人、自民5人、維新宇治1人など14人が反対し、1票差で否決されました。そして、同事業予算は賛成多数で可決されました。

 また、同補正予算に対し自民党は「喫緊の行政課題に対応する適切な財源の確保に向けて、事務事業を見直し効率化を進めること、定員管理計画の確実な履行、公共施設の効率的な整備など、不断の覚悟で行財政改革を行うことを求める。」などと付帯決議を提案し、財源確保へ市民サービス切り捨てを求めました。同付帯決議は党市議団以外が賛成し可決されました。

⑸無駄な大型事業やめさせるたたかいはこれから

 PFI事業を進めるためには、事業者の選定基準や契約の議決など、いくつもの段階があります。同事業の推進を市民は歓迎しておらず、巨額事業をやめさせ、子育て・暮らしににお金を回させるたたかいはこれからです。党市議団はみなさんと力合わせ頑張ります。

 

2、「『共謀罪』を強行採決せず、廃案求める意見書」を可決

  6月定例会の開会日の6月9日、「共謀罪」が参議院での採決が強行されようとしているもとで、「『共謀罪』を強行採決せず、廃案求める意見書」を可決しました。

 意見書案は、共産党、民進党、無会派議員の共同提案で、賛成議員が15人(共産7人、民進6人、維新宇治1人、無会派議員1人)、反対議員が11人(自民5人、公明5人、維新宇治1人)で可決しました。

 意見書は最終日(30日)に上程されるのが例ですが、「急施案件」として急遽上程し可決したものです。

 

3、監査委員ー水谷、議運委員長ー宮本、市環委員長ー渡辺が選出される

 5月22日に開かれた臨時議会で、市議団から水谷市議が監査委員に、宮本市議が議会運営委員長に、渡辺市議が市民環境常任委員長に、山崎匡市議が建設水道常任副委員長に選出されました。各委員会所属は次の通りです。

総務委ー坂本、文教福祉委ー宮本・大河、市民環境委ー山崎恭一・渡辺、建設水道委ー水谷・山崎匡、議会運営委ー水谷・宮本

 市民の声が生かされる議会・市政となるよう取り組んでまいります。 

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